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【2025年6月第22週】東京都感染症最新情報|流行傾向
こんにちは。せいせきこどもクリニックより、**2025年6月第22週(5月26日~6月1日)**の東京都感染症情報をお届けします。最新の流行傾向や注意すべき感染症について、分かりやすく解説します。ご家庭での感染症対策の参考にしてください😊
今週のポイント・トピックス
■ 水痘(みずぼうそう)が注意報基準を超えています!
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定点当たり報告数が1.06となり、注意報基準を超過。
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都内31保健所中11保健所で注意報レベル、東京都全体の約39%の地域で流行中。
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小児の感染が中心です。まだ水痘ワクチン未接種のお子さんは、特に注意しましょう。
■ 手足口病も高水準
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報告数は引き続き高く、地域によっては感染拡大がみられます。
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乳幼児~学童を中心に増加傾向。
■ 百日咳が多発中
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148件の報告。全年齢層で増加傾向が続いています。
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ワクチン未接種や接種歴が不明な方は注意しましょう。
■ 感染性胃腸炎がやや増加
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報告数1,729件と高止まり。
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乳幼児や学童で多くみられています。
■ RSウイルス・A群溶血性レンサ球菌咽頭炎なども引き続き流行中
感染症別:東京都全体の流行状況(小児科定点)
疾患名 | 報告数 | 定点あたり |
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RSウイルス感染症 | 42 | 0.16 |
咽頭結膜熱 | 142 | 0.54 |
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 | 1,081 | 4.09 |
感染性胃腸炎 | 1,729 | 6.55 |
水痘 | 281 | 1.06 |
手足口病 | 197 | 0.75 |
伝染性紅斑 | 98 | 0.37 |
ヘルパンギーナ | 19 | 0.07 |
流行性耳下腺炎 | 26 | 0.10 |
川崎病 | 6 | 0.02 |
年齢別の感染症動向
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水痘・手足口病・RSウイルス感染症・A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、0歳~小学生で多く報告。
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百日咳は全年齢で増加傾向、特に10代~40代の成人層にも拡大。
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感染性胃腸炎は幅広い年齢層で流行。
今週のワンポイントアドバイス💡
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水痘や百日咳、手足口病、胃腸炎は、家庭内・園や学校で広がりやすい感染症です。
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発熱や発疹、咳や下痢などの症状があれば、無理に登園・登校せず、早めに医療機関を受診しましょう。
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手洗い・うがいの徹底、タオルの共用を避けるなど、基本的な感染症対策を徹底しましょう。
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ワクチン未接種のお子さんは、早めの接種をご検討ください。
保健所別流行状況ピックアップ
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八王子市・町田市・多摩小平地区で水痘・手足口病の報告数が多くなっています。
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感染性胃腸炎は都内全域で引き続き高水準。特に乳幼児の集団施設では注意が必要です。
まとめ
6月に入り、引き続き水痘や手足口病、百日咳などの感染症が目立つ状況です。これから梅雨に入り、湿度も高くなりますので、体調管理と感染対策を心がけて過ごしましょう。
お子さまやご家族の体調で気になることがありましたら、いつでもご相談ください😊
情報元:東京都感染症情報センター「東京都感染症週報」2025年第22週より
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