2024年版・熱中症診療ガイドラインのポイントまとめ☀️🥵|せいせきこどもクリニック|多摩市一宮の小児科・小児アレルギー科

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2024年版・熱中症診療ガイドラインのポイントまとめ☀️🥵

2024年版・熱中症診療ガイドラインのポイントまとめ☀️🥵|せいせきこどもクリニック|多摩市一宮の小児科・小児アレルギー科

2024年7月、日本救急医学会から「熱中症診療ガイドライン2024」が発表されました☀️
今年も暑い日が続いていますが、熱中症は命にもかかわる怖い病気です。新しいガイドラインには、私たちが気をつけたいポイントがたくさんまとめられています。


どうしてガイドラインが新しくなったの?

地球温暖化で毎年暑くなり、熱中症で病院に運ばれる人が増えています💦
去年は全国で9万人以上が熱中症で救急搬送され、1000人以上が命を落としています。
そんな中で、もっとみんながわかりやすく、正しい対策ができるようにガイドラインが見直されました。


ここがポイント!2024年版ガイドライン

1.「とても危険な状態」をすぐに見分けるポイントが新しくなりました⚠️

これまでの熱中症は「軽い」「中くらい」「重い」の3つに分かれていましたが、今回から「とても危険な状態(Ⅳ度)」という新しい分類ができました。
例えば、

  • 体温が40℃以上ある

  • 呼びかけても反応が鈍い、意識がもうろうとしている
    この2つがそろったら、すぐに救急車を呼ぶのが大切です。

2.体を冷やす方法がより具体的になりました❄️

重い熱中症の場合は、とにかく早く体温を下げることが命を守るカギです。

  • 氷をタオルでくるんでわきの下や足の付け根にあてる

  • 冷たい水のシャワーを浴びる

  • 服を脱がせて、うちわや扇風機で体を冷やす
    こうした方法が「Active Cooling(積極的冷却)」としてすすめられています。

逆に、症状が軽い場合は、

  • クーラーのきいた部屋や日陰で休む

  • 水分や塩分をしっかりとる
    といった「Passive Cooling(受動的冷却)」だけでよいこともあります。

3.「熱中症かな?」と思ったときのチェックポイントが増えました🩺

体温や汗のかき方だけでなく、

  • ちゃんと受け答えができるか

  • 手足がふるえたり、けいれんしていないか

  • 尿の量が極端に少なくなっていないか
    など、いろいろな角度から早めに熱中症かどうかを見分けることが大事になりました。

特に高齢者や子どもは、暑さに弱いので注意が必要です。「ちょっと変だな」と思ったら、無理せず早めに受診しましょう!


家でできる熱中症対策

  • 無理せず、エアコンや扇風機を使いましょう🍧

  • のどが渇いていなくても、こまめに水分をとりましょう🥤

  • 汗をたくさんかいたときは、スポーツドリンクなどもおすすめです

  • 体調が悪いと感じたら、すぐに休みましょう🛌


おわりに

新しいガイドラインは、みんなが熱中症を正しく予防・対策できるように作られています。
小さなお子さんやご高齢の方がいるご家庭では特に、日ごろから気をつけておきたいですね。
「おかしいな?」と思ったら、早めに休憩・水分補給・受診を心がけましょう🌱


※この記事は日本救急医学会「熱中症診療ガイドライン2024」を参考にしています。
みなさんが安全に夏を乗り切れますように!

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