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こんにちは!
せいせきこどもクリニックのブログでは、東京都の最新の感染症流行状況を分かりやすく、毎週お伝えしています。お子さんの体調管理や受診の目安にご活用ください。
今週の注目ポイント
1. 感染性胃腸炎が高止まり傾向
感染性胃腸炎は前週より微増し、定点あたり6.02件と高い水準が続いています。
特に乳幼児での発生が目立ちますので、手洗い・うがい・トイレやオムツ交換後の衛生管理を意識しましょう。
2. ヘルパンギーナが急増
先週から**約1.5倍(定点あたり0.79件→1.65件)**に増加しています。
5歳以下での報告が多く、突然の高熱や口の中の痛み、食欲低下が主な症状です。脱水に注意し、こまめな水分補給を心がけましょう。
3. 手足口病も引き続き流行中
報告数はやや減少(定点あたり0.67件→0.50件)しましたが、引き続き流行状態です。
手足や口の中に発疹が出ることが特徴です。ご家庭内での感染予防も大切です。
4. RSウイルス感染症も高止まり
RSウイルス感染症の報告数は定点あたり0.21件→0.25件とやや増加。
特に0~1歳の乳児で注意が必要です。咳や呼吸の苦しさ、ゼーゼーとした音が続く場合は早めに受診を。
5. 咽頭結膜熱・A群溶血性レンサ球菌咽頭炎も目立つ
咽頭結膜熱(プール熱)やA群溶血性レンサ球菌咽頭炎も報告が増加しています。
のどの痛み、発熱、目の充血などがみられる場合は注意しましょう。
地域ごとの流行状況
多摩地域や23区内でも全体的に胃腸炎、手足口病、ヘルパンギーナが多く報告されています。
特に町田市、八王子市、多摩地区で手足口病や胃腸炎の増加が顕著です。
全国・過去との比較
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感染性胃腸炎、手足口病、ヘルパンギーナはいずれも全国平均や過去5年平均と比べて高い水準です。
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RSウイルス感染症や咽頭結膜熱も例年より多めに推移しています。
今週のワンポイント・アドバイス
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手洗い・うがい・アルコール消毒の徹底を。
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兄弟姉妹間や家族内での感染にもご注意ください。
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乳幼児は脱水になりやすいため、飲水量やおしっこの回数をよく観察しましょう。
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「いつもと違う様子」「ぐったりしている」「呼吸が苦しそう」な場合は早めの受診をおすすめします。
まとめ
今週も感染症の流行が続いています。
当院では感染症の最新動向を毎週アップデートしていますので、ぜひご家庭での体調管理にお役立てください。
心配な症状やご不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください!
(データ出典:東京都感染症情報センター「東京都感染症週報 2025年第27週」)
次回も最新情報をお届けします。どうぞご期待ください!