
目次
はじめに
東京都感染症情報センターが公表した 2026年第2週(1月5日〜1月11日)感染症週報 では、
年末年始の影響で一時的に減少していた感染症の報告数が、再び増加に転じた ことが示されています。
特に 感染性胃腸炎 は大きく増加しており、休み明けの保育園・学校再開に伴う感染拡大が懸念されます。
一方、インフルエンザは警報レベルを下回り、流行は落ち着きつつある状況です 。
主な感染症の動向(小児科定点)
🔹 インフルエンザ
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報告数:2,867件(定点6.86)
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前週(定点4.89)から増加したものの、警報レベルは下回った状態。
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流行株は引き続き A型(AH3亜型) が中心。
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年齢別では 10〜14歳 が最多で、学童期を中心とした流行構造は継続。
🔹 感染性胃腸炎
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報告数:2,099件(定点7.98) と前週から急増。
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年末年始明けの集団生活再開 により、保育園・学校での感染拡大が示唆されます。
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病原体として ノロウイルス、ロタウイルス、サポウイルス の検出が報告されています。
🔹 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
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報告数:423件(定点1.61)
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前週より増加し、学童期を中心に喉の痛み・発熱での受診が目立ちます。
🔹 RSウイルス感染症
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報告数:70件(定点0.27)
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流行のピークは過ぎていますが、乳児では引き続き注意が必要です。
🔹 百日咳
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報告数:52件(全数把握)
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5〜9歳、10代を中心に報告が多く、長引く咳 を主訴とするケースがみられます。
年齢別の特徴
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インフルエンザ:10〜14歳が最多
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感染性胃腸炎:1〜4歳が中心だが、全年齢に拡大
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溶連菌感染症:5〜9歳に多い
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RSウイルス感染症:0歳児での報告が目立つ
症状別の受診目安
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発熱が続く、全身状態が悪い
→ インフルエンザなど急性呼吸器感染症を疑う -
嘔吐・下痢が頻回で水分がとれない
→ 感染性胃腸炎による脱水に注意 -
強い喉の痛みと発熱、発疹を伴う
→ 溶連菌感染症の可能性 -
2週間以上続く咳
→ 百日咳を疑い、医療機関へ相談を
感染が広がる理由(季節要因)
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冬季の乾燥によりウイルスが環境中で生存しやすい
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暖房使用による換気不足
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年末年始後の登園・登校再開による接触機会の増加
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寒暖差による体調不良・免疫力低下
これらの条件が重なり、1月は胃腸炎を中心に感染症が再拡大しやすい時期 です。
ご家庭でできる予防と対応
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手洗い・うがいの徹底
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室内の加湿(40〜60%を目安)
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嘔吐物・便の処理は 手袋+次亜塩素酸 を使用
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登園・登校前の体調チェック
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症状がある場合は無理をせず早めに受診
まとめ
2026年第2週の東京都では、
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インフルエンザは警報レベルを下回り、落ち着きつつある
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感染性胃腸炎が年始明けに再び増加
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溶連菌・百日咳は学童期を中心に継続
1月は胃腸炎を中心に流行が続きやすい時期です。
家庭内感染を防ぐためにも、体調管理と早めの対応を心がけましょう。
出典
東京都感染症情報センター
「東京都感染症週報 第2週(2026年1月5日〜1月11日)」



