
目次
4月から新しいクラス、新しい先生、新しいお友だちとの生活が始まり、少しずつ慣れてきたかな?と思う頃。
ゴールデンウィーク明けの5月ごろになると、
「保育園に行きたくない」
「幼稚園に行きたくない」
「ママ・パパと離れたくない」
というような、いわゆる“登園しぶり”が見られることがあります。
親御さんとしては、
「わがままなのかな?」
「このまま行けなくなったらどうしよう…」
と心配になりますよね。
でも、登園しぶりは決して珍しいことではありません。
新しい環境の中で一生懸命がんばってきた子どもたちが、少し疲れを感じているサインかもしれません🌸
今回は、多摩市・聖蹟桜ヶ丘の地域に密着した小児科の視点から、子どもの「五月病」のようなサインや、ご家庭でできる関わり方についてお話しします。
1. 子どもにも「五月病」はある?よく見られるサイン🌿
大人でも、新しい職場や環境に慣れるまでは疲れますよね。
子どもも同じです。
4月は、入園・進級・クラス替えなどで、心も体もフル回転。
「がんばろう」と緊張して過ごしていた気持ちが、連休明けにふっとゆるみ、不安定になることがあります。
子どもは、自分の気持ちを言葉でうまく説明できないことも多いため、次のような形でサインが出ることがあります。
-
朝になると「お腹が痛い」「頭が痛い」と言う
-
夜泣きが増える、寝つきが悪くなる
-
いつもより甘えん坊になる
-
抱っこやおんぶを求めることが増える
-
食欲が落ちる、食べムラが出る
-
ささいなことで怒ったり泣いたりする
-
赤ちゃん返りのような様子が見られる
こうした様子は、決して「わがまま」ではありません。
子どもなりに、新しい環境に一生懸命適応しようとしているサインです😊
2. なぜ「登園しぶり」が起きるの?🏫
登園しぶりの原因は、ひとつではありません。
いくつかの不安や疲れが重なって起こることが多いです。
環境の変化による疲れ
新しい先生、新しいお友だち、新しい生活リズム。
子どもにとっては、毎日が小さなチャレンジの連続です。
大人から見ると楽しそうに見えても、子どもの心の中では緊張が続いていることがあります。
ママ・パパと離れる不安
おうちは、子どもにとって一番安心できる場所です。
だからこそ、外の世界に出ることが不安になる時期があります。
「おうちにいたい」
「ママ・パパと一緒がいい」
という気持ちは、とても自然なものです。
園でがんばりすぎている
園では「いい子でいよう」「先生のお話を聞こう」と頑張っている子ほど、おうちで気持ちが崩れやすくなることがあります。
おうちで甘えたり泣いたりできるのは、安心できる場所だからこそです🍀
3. ご家庭でできる「心のケア」3つのポイント🌷
① まずは気持ちを受け止める
「行きたくない」と言われると、つい
「そんなこと言わないの」
「みんな頑張っているよ」
と言いたくなることもありますよね。
でも、まずは一度、子どもの気持ちをそのまま受け止めてあげることが大切です。
「そっか、今日は行きたくない気持ちなんだね」
「おうちにいたい日もあるよね」
「ママ・パパと離れるのがさみしいんだね」
このように声をかけてもらえるだけで、子どもは
「わかってもらえた」
と感じ、少し安心できます。
気持ちを受け止めることと、登園をすべて休ませることは同じではありません。
まずは気持ちに寄り添い、そのうえで少しずつ次の行動につなげていきましょう😊
② スキンシップを増やす
登園しぶりがある時期は、いつもより少し意識してスキンシップを増やしてみましょう。
抱っこする
手をつなぐ
ぎゅっとする
寝る前に背中をなでる
一緒に絵本を読む
こうした時間は、子どもにとって大きな安心につながります。
「ちゃんと見てくれている」
「自分は大丈夫」
と感じられることで、少しずつ外の世界に向かう力が戻ってきます🌱
③ 小さな一歩をほめる
いきなり「元気に登園できること」を目標にしなくても大丈夫です。
たとえば、
「朝、着替えられたね」
「靴を履けたね」
「園の門まで行けたね」
「先生にあいさつできたね」
そんな小さな一歩を、具体的にほめてあげましょう。
子どもにとっては、それだけでも大きながんばりです。
「今日はお昼まで行ってみようか」
「先生に会うところまで一緒に行こうか」
というように、ゴールを少し低くしてあげるのもよい方法です。
4. 小児科を受診する目安は?🏥
登園しぶりの多くは、時間とともに少しずつ落ち着いていきます。
ただし、体の不調が隠れていたり、心のサポートが必要だったりする場合もあります。
次のような様子があるときは、一度小児科へご相談ください。
-
腹痛や頭痛が毎日のように続く
-
顔色が悪い、元気がない
-
食事がほとんど摂れない
-
水分も嫌がる
-
表情が乏しく、好きな遊びにも興味を示さない
-
夜眠れない日が続いている
-
1か月以上、症状が改善せず悪化している
「気持ちの問題かも」と思っていても、実際には便秘、感染症、睡眠不足、アレルギー症状などが関係していることもあります。
せいせきこどもクリニックでは、お子さんの体調を確認しながら、親御さんのお悩みも一緒に伺います。
必要に応じて、専門の医療機関とも連携しながらサポートしていきます。
まとめ:焦らなくて大丈夫です🌸
登園しぶりは、お子さんが
「今、ちょっと不安だよ」
「少し疲れているよ」
と自分なりに伝えてくれているサインです。
無理に気持ちを押し込めるよりも、まずはおうちを安心できる場所にしてあげることが大切です。
子どもは、安心をたっぷり充電できると、また少しずつ外の世界へ向かう力を取り戻していきます。
「これって受診した方がいいのかな?」
「家でどう関わればいいのかな?」
と迷うことがあれば、どうぞお気軽にご相談くださいね😊



