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はじめに
東京都感染症情報センターが公表した最新の感染症週報(2025年第34週:8月18日〜8月24日)によると、夏の終わりにかけて複数の感染症が増加しています。今週はRSウイルス感染症、感染性胃腸炎、ヘルパンギーナ、新型コロナウイルス感染症などが引き続き報告されており、特に小児を中心とした流行に注意が必要です。
主要な感染症の動向
🔹 RSウイルス感染症
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報告数は**178件(定点あたり0.71件)**と前週より増加。
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生後6か月未満から乳幼児にかけて多く、呼吸症状が強い場合は早期受診が必要です。
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検査でもRSウイルスA型・B型の検出が確認されています。
🔹 感染性胃腸炎
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報告数**1,089件(定点あたり4.36件)**で引き続き高水準。
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家庭内での二次感染が多く、オムツ交換や調理前後の手洗いが重要です。
🔹 ヘルパンギーナ
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報告数**378件(定点あたり1.51件)**で前週より増加。
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高熱とのどの痛みで水分摂取が難しくなる子が多く、脱水症状に注意が必要です。
🔹 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
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報告数**365件(定点あたり1.46件)**と前週比で増加。
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のどの強い痛みや発熱が特徴で、抗菌薬による治療が必要になることがあります。
🔹 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
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報告数**1,880件(定点あたり4.76件)**と大幅増加。
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10代から高齢者まで幅広い年齢層で報告され、家庭内感染も多く見られます。
症状別の受診目安
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RSウイルス感染症:咳が長引く、ゼーゼー音が強い、呼吸が苦しそうな場合は早めに受診。
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感染性胃腸炎:嘔吐や下痢で水分がとれない、尿の回数が減っている場合は要注意。
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ヘルパンギーナ:高熱が続き、水分を嫌がる場合は受診を検討。
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溶連菌感染症:のどの強い痛みや発熱、発疹が出たときは医療機関へ。
感染が広がる理由(季節要因)
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夏の疲れによる免疫低下:暑さによる体力消耗で子どもが感染しやすくなります。
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集団生活の再開:夏休み明けの園や学校で接触が増え、感染症が一気に広がりやすい状況です。
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高温多湿の環境:ウイルスが残りやすく、胃腸炎などの流行を助長します。
ご家庭でできる予防と対応
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手洗い・うがいを習慣づける
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咳やくしゃみはティッシュや肘で覆う「咳エチケット」
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脱水予防のため、こまめに水分補給
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家族内でのタオルや食器の共有を避ける
まとめ
第34週は、RSウイルス感染症、感染性胃腸炎、ヘルパンギーナ、新型コロナの増加が目立ちました。特に乳幼児を中心とした感染症の流行が続いており、ご家庭や園・学校での感染拡大が懸念されます。体調変化を見逃さず、必要な場合は早めに医療機関を受診してください。
当院でも感染症に関する診療を行っています。お子さまの体調で不安があればお気軽にご相談ください。
(出典:東京都感染症情報センター「東京都感染症週報 2025年第34週」)