東京都の最新感染症週報(第39週:2025年9月22日~9月28日)が公表されました。秋の気配が深まるなかで、子どもたちの間ではさまざまな感染症が報告されています。特に今週は、インフルエンザの流行シーズン入りが大きな注目点です。
主要な感染症の動向
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インフルエンザ
定点当たり報告数が 1.96 となり、流行開始の目安である「1.0」を超えました。都内各地で患者数が増加しており、いよいよシーズン入りです。 -
百日咳
報告は 114件。特に 小学生(5〜9歳)と中高生 の間で多くみられ、ワクチン接種歴がある子どもでも発症が確認されています。家庭や学校での持ち込みに注意が必要です。 -
RSウイルス感染症
報告数は 264件 と減少傾向ですが、乳児を中心に依然として見られます。重症化リスクがあるため要注意です。 -
感染性胃腸炎
報告は 1,031件 と依然として高い水準です。嘔吐・下痢を主症状とし、保育園・学校での集団発生リスクが続いています。 -
アデノウイルス関連(咽頭結膜熱など)
咽頭結膜熱は 71件 と横ばい。プールの利用が減る秋季でも散発的に報告が続いています。
症状別の受診目安
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発熱が続く場合:3日以上高熱が続く、または呼吸が苦しそうな場合は早めに受診。
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咳が長引く場合:特に百日咳の可能性があるため、咳が2週間以上続く場合は検査が必要です。
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乳幼児の下痢・嘔吐:水分がとれない、尿が少ない、顔色が悪いときは脱水のサイン。受診をおすすめします。
感染が広がる理由(季節要因)
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秋口は 気温の変化で体調を崩しやすい 時期であり、免疫力が下がることが流行拡大の一因です。
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また、学校や保育園での生活が再開して集団生活が本格化し、飛沫感染・接触感染が広がりやすくなっています。
ご家庭でできる予防と対応
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インフルエンザワクチンの接種を早めに検討しましょう。
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手洗い・うがい・換気といった基本的な予防策が有効です。
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咳や鼻水があるときは マスクの着用を徹底しましょう。
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発症した場合は無理して登校・登園せず、十分な休養を。
まとめ
2025年第39週の東京都では、インフルエンザの流行がスタートしました。これに加え、百日咳や感染性胃腸炎も目立ちます。季節の変わり目で体調を崩しやすいため、ワクチン接種と基本的な感染対策を心がけてください。