こんにちは。せいせきこどもクリニックです。
東京都感染症情報センターの発表によると、第40週(2025年9月29日~10月5日)は、インフルエンザの報告数がさらに増加し、他の呼吸器感染症も引き続き報告されています。
季節の変わり目で体調を崩しやすくなるこの時期、感染対策をしっかり行いましょう。
今週の感染症動向
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インフルエンザ
定点当たり報告数は 3.30 と前週(1.96)から大きく増加し、流行が明確になっています。
検出されたウイルスは AH3亜型(A香港型) が中心で、一部では B型Victoria系統 も確認されています。
学校・保育園などでの集団感染にも注意が必要です。 -
RSウイルス感染症
報告数は 265件 と横ばいで、特に 0〜2歳児 での発生が多くみられます。
重症化リスクがある乳児では、咳や呼吸の速さに注意が必要です。 -
感染性胃腸炎
報告数は 1,172件 に増加。保育園など集団生活の場を中心に拡大傾向が見られます。
嘔吐や下痢が続く場合は脱水に注意し、水分摂取をこまめに行いましょう。 -
百日咳
報告は 136件 と引き続き多く、全年齢層で報告されています。
特に 学童期〜中高生 の増加が目立ち、ワクチン接種歴があっても感染する例があります。 -
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
報告数は 527件 と増加。喉の痛みや発熱が主な症状です。放置すると合併症を引き起こすこともあるため、早めの受診が大切です。
受診の目安
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熱が3日以上続く・高熱が続く
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咳や痰が強く、息苦しさがある
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ぐったりして食欲がない・水分がとれない
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咳が長引く、特に2週間以上続く(百日咳の可能性)
これらの症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
家庭でできる予防対策
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手洗い・うがい・換気をこまめに行う
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混雑する場所ではマスクを着用
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食事・睡眠を十分にとり、体調管理を心がける
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インフルエンザワクチンは早めの接種を
まとめ
第40週の東京都では、インフルエンザの流行が急速に拡大しており、感染性胃腸炎・百日咳・RSウイルス感染症など複数の感染症が併存しています。
今後さらに気温が下がると、ウイルス感染が増える季節に入ります。体調の変化を見逃さず、早めの対応を心がけましょう。
👉 次回は 第41週(10月6日~10月12日) の感染症情報をもとに最新の動向をお伝えします。