
はじめに
東京都感染症情報センターが発表した第47週(2025年11月17日〜11月23日)の感染症週報によると、
インフルエンザの報告数は21,608件(定点51.69)と、前週からさらに増加しました。
依然として都内全域で警報レベルを超える流行が続いており、あわせて感染性胃腸炎(定点5.59) の報告も増加しています。
冬の感染症シーズンが本格化しています。
主な感染症の動向
🔹 インフルエンザ
報告数:21,608件(定点51.69) と大幅に増加。
前週(定点44.75)よりさらに上昇し、過去5年平均を大きく上回る水準に。
流行株は A型(AH3亜型)が主流で、一部で B型Victoria系統も確認。
10〜14歳 の発症が最も多く(約6,800件)、学校での集団発生が報告されています。
🔹 感染性胃腸炎
報告数:1,477件(定点5.59) と上昇傾向。
保育園・学校・高齢者施設 での感染報告が多く、ノロウイルスやサポウイルス の検出も増加。
嘔吐・下痢による脱水症状には要注意です。
🔹 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
報告数:588件(定点2.23) とやや減少。
主に小児で発症が多く、喉の痛みや発熱が主症状。
🔹 RSウイルス感染症
報告数:70件(定点0.27) と低下。
乳児での発生が中心ですが、秋の流行ピークは過ぎつつあります。
🔹 百日咳
報告数:70件(前週65件) と微増。
ワクチン接種後でも感染する例があり、長引く咳には注意が必要です。
年齢別の特徴
インフルエンザ:10〜14歳が最も多く、学齢期の流行が明確。
感染性胃腸炎:1〜4歳が中心。
RSウイルス感染症:0歳児で多発。
症状別の受診目安
高熱が3日以上続く/ぐったりして食欲がない → インフルエンザの可能性。
咳が長引き、夜間悪化する → 百日咳やマイコプラズマ感染の可能性。
嘔吐・下痢が続き、水分摂取ができない → 感染性胃腸炎による脱水の危険。
喉の痛み・発疹を伴う発熱 → 溶連菌感染症が疑われます。
感染が広がる理由(季節要因)
朝晩の冷え込みで 体調を崩しやすく免疫力が低下。
暖房による 室内の乾燥 がウイルスの浮遊を助ける。
学校行事や外出機会が増え、人との接触が多い季節。
これらの要因が重なり、冬場は感染拡大しやすくなります。
ご家庭でできる予防と対応
手洗い・うがい・換気 の徹底。
咳やくしゃみの際は マスク・ハンカチで口を覆う。
嘔吐物処理は 使い捨て手袋・塩素系漂白剤 を使用。
室内の 加湿(湿度40〜60%) を心がける。
インフルエンザワクチンの接種 で重症化を予防。
まとめ
第47週の東京都では、
・インフルエンザが21,608件(定点51.69)と過去最高水準
・感染性胃腸炎が増加傾向
・RSウイルス・溶連菌はやや減少
12月にかけてさらなる感染拡大が予想されます。
早めの予防と体調管理を徹底し、発熱・嘔吐・咳などの症状が続く場合は、医療機関へご相談ください。
(出典:東京都感染症情報センター「東京都感染症週報 第47週(2025年11月17日〜11月23日)」)



