こんにちは。せいせきこどもクリニックです。
東京都の感染症情報センターが発表した第38週(2025年9月15日〜9月21日)のデータをもとに、地域のお子さまの健康に役立つ情報をお届けします。季節の変わり目は体調を崩しやすく、感染症も広がりやすい時期ですので、ぜひ参考にしてください。
今週の主な流行状況
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RSウイルス感染症:報告数は先週より減少しましたが、乳幼児を中心に依然として注意が必要です。
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感染性胃腸炎:引き続き高い水準。集団生活の場(保育園・幼稚園)での流行が目立ちます。
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手足口病:ピークを過ぎつつありますが、まだ散発的に報告あり。
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インフルエンザ:定点報告数が 1.00 と前週から増加し、今後の拡大に警戒が必要です。
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百日咳:128件の報告があり、10代を中心に増加傾向。ワクチン歴にかかわらず感染例がある点に注意が必要です。
症状別の受診目安
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発熱が続く(特に3日以上)
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呼吸が苦しそう/ゼーゼーする(RSウイルスやぜんそく発作の可能性)
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激しい咳が長引く(百日咳などを考慮)
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下痢・嘔吐が強く水分がとれない(感染性胃腸炎による脱水リスク)
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ぐったりして元気がない/水分がとれない(重症化のサイン)
これらの症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
感染が広がる理由(季節要因)
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秋は 朝晩の冷え込み と日中の 寒暖差 が大きく、体調を崩しやすい季節です。
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窓を閉める機会が増え、換気不足 からウイルスが広がりやすくなります。
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運動会や行事、旅行など 人の移動や接触機会の増加 も流行拡大の要因です。
ご家庭でできる予防の工夫
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手洗い・うがい をこまめに行う
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室内の 適度な換気と加湿
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予防接種(インフルエンザワクチンなど)を早めに検討
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体調がすぐれない時は 無理せず休養
まとめ
第38週は、RSウイルスや感染性胃腸炎が依然として注意が必要な一方、インフルエンザと百日咳の増加 が見られました。これからの季節は発熱や咳を伴う感染症が増えていく時期です。体調の変化に気をつけ、受診の目安を参考にしながら、安心して過ごせるようご家庭でも対策を心がけましょう。