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こんにちは!
せいせきこどもクリニックのブログでは、東京都の最新感染症流行状況を毎週わかりやすくお届けしています。お子さんの健康管理や受診の目安にぜひお役立てください。
今週の注目ポイント
1. 感染性胃腸炎が引き続き高水準
定点あたり6.26件と、前週からさらに増加。
乳幼児を中心に流行が続いています。家庭での手洗い・うがい、特におむつ交換後の衛生管理を徹底しましょう。
2. ヘルパンギーナが急増中
今週も定点あたり1.19件→1.65件→2.15件→2.73件と右肩上がりに増加。
5歳以下の報告が多く、急な高熱・のどの痛み・食欲低下に注意。脱水にならないよう、こまめな水分補給を心がけてください。
3. RSウイルス感染症はじわじわ増加
定点あたり0.34件(先週比+0.13件)で、乳児を中心に注意が必要です。咳やゼーゼー、呼吸の苦しさが見られる場合は早めの受診を。
4. 咽頭結膜熱や手足口病も流行継続
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咽頭結膜熱(プール熱):定点あたり0.45件
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手足口病:定点あたり0.59件(やや減少傾向)
家庭や保育園・学校での集団感染もみられるため、タオルの共用や接触感染に注意しましょう。
5. 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はやや増加傾向
定点あたり2.73件と、夏休みシーズンの人の移動で今後さらに増加が予想されます。基本的な感染対策の見直しを。
地域別の流行状況
多摩地区・23区ともに感染性胃腸炎・ヘルパンギーナ・RSウイルス感染症の報告数が多い傾向です。
町田市・八王子市・多摩地域では感染性胃腸炎の定点あたり報告数が特に高いのでご注意ください。
年齢別・報告疾患の特徴
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感染性胃腸炎・ヘルパンギーナ・RSウイルス感染症ともに乳幼児(0〜4歳)で多発
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手足口病・咽頭結膜熱は5〜9歳でもやや多め
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新型コロナ・急性呼吸器感染症は全年齢で報告あり
全国・過去との比較
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感染性胃腸炎・ヘルパンギーナは全国平均や過去5年平均より高水準
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手足口病・RSウイルス感染症も例年よりやや多い状態が続いています
受診の目安とご家庭でできること
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手洗い・うがい・アルコール消毒を家族で徹底しましょう
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乳幼児は特に脱水症状に注意し、飲水量やおしっこの回数を観察
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「ぐったりしている」「息が荒い」「食事や水分がとれない」場合は早めにご相談を
まとめ
感染性胃腸炎・ヘルパンギーナなど、引き続き複数の感染症が流行しています。
当院では地域の流行情報をもとに、受診や自宅ケアのアドバイスも行っています。
気になる症状やご不明な点があればお気軽にご相談ください。
(データ出典:東京都感染症情報センター「東京都感染症週報 2025年第29週」)
来週も最新情報を分かりやすくお届けしますので、ぜひチェックしてください!