子どもにコーヒー・エナドリは何歳から?【国の注意喚起】年齢別のカフェイン摂取量と心身への悪影響を解説|せいせきこどもクリニック|多摩市一宮の小児科・小児アレルギー科

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子どもにコーヒー・エナドリは何歳から?【国の注意喚起】年齢別のカフェイン摂取量と心身への悪影響を解説

子どもにコーヒー・エナドリは何歳から?【国の注意喚起】年齢別のカフェイン摂取量と心身への悪影響を解説|せいせきこどもクリニック|多摩市一宮の小児科・小児アレルギー科

「テスト勉強で眠そう…徹夜するのかな?🥱」

「部活の試合前、気合を入れたいみたい🔥」

そんな我が子を見て、「エナジードリンクやコーヒーを飲ませてあげようかな?」と思ったことはありませんか?

周りのお友達が飲んでいるのを見て、「うちの子も飲みたい!」と言われることもあるかもしれません。

でも、ちょっと待って!✋

大人が飲むものだから、子どもにも大丈夫…とは限りません。

実は、厚生労働省などの国の機関は、子どものカフェイン摂取に警鐘を鳴らしています。

この記事では、

  • 子どもがカフェインを摂るとどうなるの?😥
  • 年齢別に見て、1日に飲んでいい上限は?📊
  • 特に注意すべきエナジードリンクの危険性⚠️
  • 親として何ができる?子どもとの話し合いのヒント💡

などを、国のデータを基に、お父さんお母さんの目線で分かりやすく解説します。

子どもの健やかな成長を守るため、正しい知識を身につけましょう!

なぜ危険?子どもがカフェインを摂ると起こりうること😥

大人が飲むとシャキッとするカフェインですが、体が未発達な子どもにとっては刺激が強すぎることがあります。

厚生労働省のサイトでも、カフェインの過剰摂取によって以下のような症状が出ることが指摘されています。

  • めまい、心拍数の増加(ドキドキする)
  • 興奮、不安、震え
  • 眠れなくなる(不眠症)、吐き気

特に子どもにとって心配なのは、二次的な影響です。

  • 睡眠不足になる ➡ 成長ホルモンの分泌が妨げられ、体の成長に影響が出るかも…
  • 集中力がなくなる ➡ 授業中に落ち着きがなくなったり、勉強に悪影響が出たり…
  • カルシウムの吸収を邪魔する ➡ 骨の成長に大切なカルシウムが、カフェインによって体の外へ排出されやすくなります。

「良かれと思って」が、かえって子どもの心と体の成長を邪魔してしまう可能性があるのです。

【年齢別】子どものカフェイン摂取量、上限はこれだけ!📊

「じゃあ、どれくらいなら大丈夫なの?」と思いますよね。

日本には明確な基準はありませんが、海外の機関が示す子ども向けの目安量がとても参考になります。

厚生労働省も紹介している、カナダ保健省のカフェイン摂取上限量は以下の通りです。

年齢 1日のカフェイン上限量 身近な飲み物だと…
4歳~6歳 45mg コーラ1缶(350ml)で、もうギリギリ!
7歳~9歳 62.5mg コーヒー1杯で、完全にアウト!
10歳~12歳 85mg 紅茶なら2~3杯飲めても、エナドリはNG!
13歳以上 体重1kgあたり2.5mg 体重50kgなら、125mgが上限

(※コーラ350ml缶で約35mg、ドリップコーヒー100mlで約60mgとして換算)

見てください!子どもが飲んでいいカフェインの量は、大人が思っているよりずっと少ないんです。

要注意!⚠️エナジードリンク1本で上限オーバーの危険も

子どもたちの間で特に心配されているのが、エナジードリンクです。

おしゃれな缶のデザインでジュース感覚で飲んでしまいがちですが、中には1本で100mg〜150mgものカフェインを含む商品もあります。(コーヒーの2倍以上!)

つまり、小学生はもちろん、中学生でもたった1本で1日の上限量を軽く超えてしまう危険性があるのです。

「テスト勉強のために…」と飲んだエナジードリンクのせいで、夜眠れなくなり、次の日の授業はボロボロ…なんて、本末転倒ですよね。

「コーヒーは何歳から?」という疑問に答えます

「コーヒーは何歳から飲ませていいですか?」という質問に、専門家も「〇歳から」という明確な答えは持っていません。

しかし、ここまで見てきたように、成長期の子どもにとって、あえてカフェインを摂取するメリットはほとんどありません。

少なくとも、自分の健康を管理できる判断力がつき、体の成長が落ち着いてくる高校生くらいになるまでは、日常的に飲むのは避けた方が賢明と言えるでしょう。

親としてできること💡子どもをカフェインから守るヒント

頭ごなしに「ダメ!」と言うだけでは、子どもは反発してしまうかもしれません。大切なのは、親子で一緒に考えることです。

  1. 家庭に置かない、買わない

    そもそも家に無ければ、飲むことはできません。特に刺激の強いエナジードリンクは、買い置きしないようにしましょう。

  2. 理由をちゃんと話す

    「危ないからダメ」ではなく、「これを飲むと夜眠れなくなって、背が伸びるのを邪魔しちゃうかもしれないんだって」と、この記事に書いてあったような具体的な理由を、子どもの目線で優しく話してあげましょう。

  3. 根本的な生活を見直す

    子どもが眠そうなら、まずは睡眠時間を見直すのが一番!バランスの取れた食事と十分な睡眠が、何よりの元気の源です。

  4. 代わりの飲み物を提案する

    スポーツドリンク、牛乳、100%ジュース、麦茶など、子どもが安心して飲める美味しい飲み物はたくさんあります。一緒にスーパーで選ぶのも楽しいですよ♪

まとめ

子どものカフェイン摂取について、大切なポイントをもう一度おさらいします。

  • 子どものカフェイン摂取は、不眠・集中力低下・成長への影響などデメリットが多い。
  • 摂取量の上限は大人が思うよりずっと少ない
  • 特にエナジードリンクは1本で上限超えの危険があり、要注意。
  • 親として、理由を話して納得させ、生活習慣を整えるサポートを。

子どもたちの「飲んでみたい!」という好奇心は自然なものです。

その気持ちを受け止めつつ、なぜ今はやめた方が良いのかを一緒に考えることが、子どもの健康と将来を守ることにつながります。


出典

この記事は、以下の国の機関が公表している情報を基に作成しました。

  • 厚生労働省
    • 「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~」
    • URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html
  • 消費者庁
    • 「食品安全に関する総合情報サイト > 食品中のカフェイン」
    • URL: https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/food_safety/food_safety_portal/other/contents_002/
  • 農林水産省
    • 「食品中のカフェイン」
    • URL: https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html
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