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「もうひと頑張りしたい…!」「今日のプレゼン、気合を入れたい!🔥」
そんな時、キンキンに冷えたエナジードリンクのシュワっとした刺激と甘さは、最高の相棒に感じますよね。
最近では、仕事や勉強のお供として「毎日1本欠かさない」という方も多いのではないでしょうか?
実は、厚生労働省などの国の機関は、エナジードリンクの飲み過ぎ、特に若者の摂取に注意を呼びかけています。
この記事では、
- エナジードリンクに潜む「2つの危険なワナ」とは?
- 「毎日飲む」と、体にどんな変化が起こるの?
- どうしても飲みたい時のための「安全な付き合い方」
などを、国のデータを基に徹底解説します。
「元気の前借り」で将来の健康を失う前に、ぜひご一読ください!
なぜ危険?エナジードリンクに潜む2つのワナ
手軽に飲めて美味しいエナジードリンクですが、その裏には注意すべき2つのワナが潜んでいます。
ワナ①:気づかぬうちの「カフェイン過剰摂取」⚡
最大の問題は、やはりカフェインの量です。
農林水産省の調査によると、エナジードリンクに含まれるカフェイン量は100mlあたり32mg〜300mgと、製品によって非常に大きな差があります。
中には、コーヒーの2〜3倍以上のカフェインを含む製品も!
ジュースのような飲みやすさから、ゴクゴク飲んでしまいがちですが、知らず知らずのうちにカフェインを大量摂取している可能性があるのです。
その結果、
- 理由もなく胸がドキドキする(動悸)
- 夜、目が冴えて眠れない(不眠)
- ソワソワして落ち着かない(不安感)
- 胃がムカムカする、吐き気がする
といった、カフェイン中毒の症状を引き起こすことがあります。
ワナ②:見落としがちな「大量の糖分」のワナ🍬
もう一つのワナは、見落としがちな糖分の量です。
カフェインの刺激を隠すため、エナジードリンクには多くの糖分が使われています。製品によっては、500mlのペットボトル1本に角砂糖15個分(約60g)以上の糖分が含まれていることも…。
これを毎日飲み続ければどうなるでしょう?
カフェインだけでなく、糖分の摂りすぎによる肥満や生活習慣病のリスクも高まってしまうのです。まさに「ダブルパンチ」ですね😥
「毎日飲む」とどうなる?体に起こりうる怖い変化
たまに1本飲む程度なら問題ないかもしれませんが、「毎日飲む」ことが習慣になると、体にはじわじわと悪影響が蓄積していきます。
- カフェイン依存になる 「エナドリを飲まないと頭が痛い」「集中できない」…これは体がカフェインに依存しているサイン(離脱症状)です。元気のために飲んでいたはずが、飲まないと不調になるという悪循環に陥ります。
- 睡眠の質が下がる カフェインの効果は数時間続くため、午後に飲むと夜の眠りが浅くなります。「寝ても疲れが取れない」と感じるなら、エナジードリンクが原因かもしれません。
- 金銭的な負担が増える 1本200円だとしても、毎日飲めば1ヶ月で6,000円、1年で72,000円!このお金で、もっと健康的なことにお金を使えると思いませんか?
「翼を授けてくれる」はずの1本が、いつの間にかあなたの健康と時間、お金を奪う「重り」になってしまうのです。
どうしても飲みたい!エナドリとの安全な付き合い方 3つのルール
「危険なのは分かったけど、どうしても飲みたい時がある!」
そんなあなたのために、リスクを最小限にするための3つのルールをご紹介します。
ルール①:毎日は飲まない。「ここぞ!」の切り札に💡
毎日の習慣にするのはやめましょう。「今日は絶対に頑張らないといけない!」という特別な日の「お守り」や「切り札」として活用するのが賢い付き合い方です。
ルール②:他のカフェインと「合わせ飲み」しない✋
コーヒーを飲んだ後にエナジードリンクを飲む、などは絶対にNG!1日のカフェイン摂取量の上限(健康な成人で400mg)を簡単に超えてしまいます。その日に飲むカフェイン飲料は1種類に絞りましょう。
ルール③:必ず「成分表示」を確認する習慣を!
前述の通り、カフェイン量は製品によって全く違います。買う前に必ず裏面の成分表示を見て、「この1本でカフェイン〇〇mgだな」と把握するクセをつけましょう。
そして、子どもや妊婦さん、授乳中の方、体調が優れない方は、絶対に飲まないでくださいね。
まとめ
最後に、エナジードリンクとの付き合い方で大切なことをおさらいします。
- エナジードリンクには**「大量のカフェイン」と「大量の糖分」**という2つのリスクがある。
- 毎日飲むと、カフェイン依存や睡眠の質の低下、生活習慣病のリスクが高まる。
- 安全に飲むなら、①毎日は飲まない ②合わせ飲みしない ③成分表示を確認 の3ルールを守ること。
手軽に元気を与えてくれるように見えるエナジードリンクですが、それはあくまで「元気の前借り」。
本当の元気は、バランスの取れた食事、質の良い睡眠、そして適度な休息から生まれます。
今日のその1本、本当に必要ですか?
一度立ち止まって、ご自身の体を大切にする選択をしてくださいね。
出典
この記事は、以下の国の機関が公表している情報を基に作成しました。
- 厚生労働省
- 「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~」
- URL:
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html
- 消費者庁
- 「食品安全に関する総合情報サイト > 食品中のカフェイン」
- URL:
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/food_safety/food_safety_portal/other/contents_002/
- 農林水産省
- 「食品中のカフェイン」
- URL:
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html